江東支部「ぶらり深川・門前仲町」
【活動の概要】
2024年11月15日、歴史ある深川不動堂内で地元の歴史・文化に触れる催し「ぶらり深川・門前仲町」が開催されました。
今回は以下の三部構成で進められました。
第一部では深川不動堂内にて、地元の「深川と門仲の街並みを守る会」が主催下さった「人情深川寄席」に桜楓会として参加させて頂き、地元の方々と共に講談と落語を楽しみました。
講談は神田紫氏による「忠臣蔵の時代物」、赤穂浪士の覚悟と人間らしい心情が丁寧に描かれ、忠臣蔵の深いドラマ性を感じさせる講談でした。落語は林家あんこ氏による「傍目団子」。初めて講談を体験したという参加者から、講談通の方まで、笑いと感動を共有する一時でした。
第二部では、桜楓会関係者のみが集まり、懇親会が持たれました。予め地元の老舗伊勢屋さんで、各自購入頂いた好みの握りものやお団子を頂きながら、和やかな雰囲気の中、近況報告や同窓会活動の話題で盛り上がりました。参加者は11名でした。
第三部では、有料ガイドによる深川不動堂見学ツアーを実施。不動堂の歴史や文化的背景を学びました。深川不動堂は内見学後のクライマックスは迫力あるお護摩参拝。炎に包まれた怒りの形相の不動明王は、実は人の守り神。炎で人の煩悩を焼き尽くし、誰もが持っている善性を明らかにする働きをしてくれているそうです。
至らない点も多々ありましたが、ご参加頂いた会員の皆様のご理解・ご協力もあり、無事に定刻に散会となりました。
また、今回のような三部構成のイベントが比較的廉価で実現出来たのは、地元主催のイベントに参加させて頂けたこと、桜楓会本部から活動支援金が頂けたことが大きいです。有難うございました。
【所感】
今回の企画「ぶらり深川・門前仲町」は三部構成で進めたために、以下に各部の活動を振り返りながら、所感を記します。
第一部では、地元「深川と門仲の街並みを守る会」主催の「人情深川寄席」に参加しました。支部会のみで講談師・落語家をお呼びすることはコスト面だけでも難しいですが、地元主催の企画に参加させて頂くことで実現しました。
落語会場が深川不動堂であったこと、懇親会後に深川不動堂内見学やお護摩参拝が続いていたために、懇親会会場も深川不動堂内のお部屋を使用できるように、担当者にお願いに上がりました。支部会からはお札を2本、個人で1本を購入し、お部屋使用料とさせて頂きました。同じ建物内でそのまま懇親会が持てたことは参加者からも好評でした。
ただ、当日参加者の中でのお札購入が何件か頂けたので、事前に分かっていれば、支部会からのお札購入を予定に入れていなくても済んだかもしれないと思いました。宗教団体の施設利用のノウハウが学びとなりました。
演者に関しては、登壇予定の神田陽子さんから開催前夜に井口に連絡が入り、「当日の登壇が難しくなり、代わりに神田紫さんに行ってもらう」とのこと。主催者の話によると、噺家には御贔屓がいて、突然呼ばれることがあり、地元の行事では、当日に知らされることも珍しくないとのと。
深夜になっていましたが、とりあえず支部長名で翌日参加予定の会員に演者交代のお詫びとお知らせメールをお出ししました。また、配布資料も神田陽子さんに合わせて資料作成、印刷も済ませていたため、急遽、神田紫さんのプロフィールを作成、印刷。どうにか当日皆様に配布することが出来ました。こんなことが起きるのだなぁと良い勉強になりました。幸い、代打の神田紫さんもベテラン講談師。参加者からもクレームが出ず、ホッとしました。第二部の懇親会では、参加者ご自身で深川不動堂近くの伊勢屋さんで、好みのお弁当を購入し、集合して頂きました。
従来の支部会催しでは、お弁当・お茶・お茶菓子準備等全てを、決まった役員の方がお引き受け下さり、ついつい甘えてしまっていたのですが、今後、少ない支部会役員で運営していくには、参加者にご協力頂ける項目に関しては、お願いしようということから始めた試みでした。自分の好きなものがアレンジ出来て良かったというお声が多く安心しました。
江東支部支部長 井口祥子(新31児)

