第51回桜楓会川越支部総会・研修会を2023年6月25日(日)10時30分より、ウェスタ川越2階活動室1にて開催しました。今年の総会は川越支部創設50周年の記念大会となりました。支部会員80名のうち、当日は38名の出席と29名からの委任状をいただき、本総会は開催されました。
総会に先立ち川越支部創設者であり、初代支部長の柳井てる氏のご逝去(4月18日)を悼み、黙禱を捧げました。総会の議事として2022年度事業報告・会計報告・監査報告、2023年度事業計画・会計予算について審議され、承認されました。新支部長の挨拶後、本部役員報告、会員動静報告があり、11時40分に総会は閉会しました。
午後の研修会は、13時30分より、桜楓会理事長・日本女子大学名誉教授高野晴代先生を講師にお迎えして支部創設50周年記念講演会を開催しました。今回は記念講演会として『桜楓新報』4・5月合併号(第808号)や地元広報誌の『広報川越』5月号にてお知らせしました結果、当日は支部会員39名、桜楓会本部4名、川越市関係15名の合計58名が参加しました。ご講演は高野先生のご専門より「千年の時を超えて伝わる紫式部のメッセージ ―『源氏物語』『紫式部日記』『紫式部集』を通して―」の演題でお話しいただきました。配付資料に基づき、まず紫式部の略年譜についての家系図の説明に始まり、その後、『紫式部集』の歌を取り上げ検討し、それに関わる歌も含め『源氏物語』の場面を考え、さらに『紫式部日記』において紫式部の特徴的な意識が見られる箇所を対象として、千年の時を超えてどのような紫式部のメッセージを受け止めることができるかについての考察がなされました。
今とは時代も社会的背景も大きく異なる状況にありながら、そこに生きた紫式部の和歌の数々から、人の心のありさまの普遍性と現代のジェンダー論にも通じる女性の生きる意志の強さが高野先生の語りを通して伝わってくる瑞々しい時間でした。
15時30分、梅津新子副支部長の閉会の言葉をもって研修会を終了しました。
(2023年度支部長 新25教 髙﨑方子)