横浜港北支部 講演会開催報告  

 9月20日(土)に横浜市の大倉山記念館にて今年度の支部総会を開催し、総会後講演会を開きました。当日は夏からの猛暑が止まり、秋の気配が感じられる陽気となり、他の支部からの参加者も交えて和やかな雰囲気の中で有意義な講演会となりました。題は「傾聴とは」、講師は港北支部会員の大森桃子氏(新26回教育学科)です。傾聴とは相手の苦しみ、不安、気がかりなことに意識を向けて聴くことであり、聴くことはそれだけで援助になるということでした。

 相手は話を聴いてもらうこと、そして語ることによって、気持ちが落ち着き、考えが整理され、元気になる。その人の客観的状況と主観的な想い、願い、価値観の「ずれ」から生じる苦しみ、不安、気がかりなことは、客観的状況は変わらなくとも、「聴くこと」によって主観的な想い、願い、価値観が変わるのを支えることができる。「聴くこと」つまり、相手が語ることによって生きる力が湧くことを目指す。それが、傾聴ということ。以上が講演の主旨でした。

 講演の中で認知症の母親とその娘との会話のロールプレーを参加者が行ない、それについて小グループでディスカッションし発表しあったり、講師が「聴く」の旧漢字のプリントを参加者の中に入って見せながら質問したりして、講師・参加者同士との交流もでき、心温まる時間を過ごせました。

港北支部長 西谷洋子(1973年卒 新23経)

講演会の様子