大阪支部主催「浪花教会にて聴くチェンバロ・コンサート」開催報告

去る10月12日(土)、チェンバロ・コンサートを開催いたしました。会場は今春見学させていただいた日本基督教団 浪花教会、成瀬仁蔵先生ゆかりの美しいレトロ建築のプロテスタント教会です。礼拝堂の音響が素晴らしく、さまざまな室内楽コンサートが催されているとお聞きして、長年日本女子大学の講師を務められたチェンバロ奏者 小田郁枝先生のコンサートを企画しました。

大阪支部会員23名、近隣支部から11名に加えて桜楓会員以外の方36名のご参加で満席となりました。お食事などはなくコンサート単体の企画でしたので、ご案内に近隣ランチマップを添付しご友人同士で参加の皆さんに喜んでいただくことができました。コンサートは小田先生のチェンバロ演奏に加えてバロック楽器、作曲家、時代背景などの興味深いお話があり、さらにNHKのプロデューサーをされていた小田茂氏編集の映像投影で補完していただけたことで、とてもわかりやすく楽しい講義のようでもありました。また、浪花教会で演奏できるなら、とフルーティストの岡野映氏がご好意で参加してくださり、チェンバロとフルートの素晴らしいアンサンブルを披露していただきました。

チェンバロは非常に繊細な楽器で搬入設置から調律に4時間かかり、コンサート中も15分の調律休憩が必要であることから生演奏を聴く経験は貴重です。途中些少な機械トラブルのハプニングもありましたが、そのおかげで楽器の仕組みやバロック音階について説明いただいたり、休憩中にはベネチアの風景を施されたチェンバロを間近で見せていただいたりと、小田先生や岡野さんの温かいお人柄を感じる素敵なコンサートとなりました。

末筆ながら小田先生、岡野さん、小田茂さん、調律師の佐久間さん、D階段を登降してくださった搬入スタッフさん、そして浪花教会の川江牧師様に心より感謝いたします。

(新43理Ⅰ数 松本由紀)

コンサートの様子