川崎支部 講演会「子どもの自立を育むモンテッソーリ教育について」開催報告

日時:2026年7月5日(日)15:00~17:00
於 :川崎市生活会館    てくのかわさき
講師:河田敏子

大正時代に、日本女子大学豊明小学校の河野清丸も、積極的にモンテッソーリ教育を紹介した一人です。小学校教育の立場から、幼児教育との連携の必要性を唱えました。 モンテッソーリ教育は、イタリア初の女医であるマリア・モンテッソーリが、恵まれない子どもたちへの観察に観察を重ね、科学的に考えられた教育法です。自分で考え、判断し、行動する、失敗を恐れず、探求しながら先に進んでいける力を育みます。そのためには、幼児期(0歳から6歳)までの育ちがいかに大切であるかを、発達の段階に沿い話しました。


生まれながらにして与えられた、心身の成熟のために準備されたエネルギーが持続している間、つまり幼児期の間に、現れては消える敏感期の衝動に導かれて、環境と結びつき、能力が獲得されていきます。敏感期は、何かを自然に獲得する機会であり、言語・秩序・感覚・運動・数・社会性など喜びのうちに疲れを知らず獲得されます。大人ができることは、子どもが望むことを代わりにやってしまわないこと、大人都合で邪魔しないこと、環境を整えてあげることだけです。私が勤める「子どもの家」での子どもの活動をスライドで見ていただき、日常生活の活動こそ家庭でもでき、今後の知的活動への発展の基礎になります。教育の在り方が、教え込むのではなく、子どもが主体となり自らワクワクしながら学び取っていくことこそ、子どもの幸せであると思います。どのようなイデオロギーに傾いても正しい判断のできる大人になって、真に平和な日本そして平和な世界の実現を人類の希望である子どもたちに託したいと講演を結びました。

講演後の質問で、将棋の藤井壮太さんにみられるモンテッソーリ教育の所以は?

一人でハートバッグを100枚作ったと聞きました。あくまで一つのエピソードですが、自由な自己選択により深い長い集中が得られます。そのような経験をたくさん積んで、自らを築いてこられたところだと思います。

<講師プロフィール>
日本女子大学家政学部児童学科卒 (新31児童)元小学校教諭。
モンテッソーリ教育との出会いは、娘2人を梶山モンテッソーリスクールに通わせたことから。夫の3年半に及ぶスイス勤務に同行。帰国後、東京国際モンテッソーリ教師トレーニングセンターにて、モンテッソーリ教師の国際資格取得。保育士。その後20年間、梶山モンテッソーリスクールにて、実践を重ね、2021年より園長として、3~6歳のクラスの保育に携わりながら、保護者を対象に勉強会をひらいている。

川崎支部長 河田敏子(新31児)