「日本の学校教育を問い直し、インクルーシブな未来を構想する」 -「能力実体論」から「能力関係論」への転換の視覚から-
外国ルーツの子どもや東日本大震災で被災した子どもなど、マイノリティとされる子どもを対象とする研究蓄積を基礎として、日本の学校教育を問い直す視角を検討してみたい。特に、インクルーシブな社会を構想した場合、現行の能力主義は大きな障壁となっている。そこで前提となるのは、誰かが何かができて何かができないという実体は明確に捉えることができ、そのできる/できないは、当該の人の努力により可変する。したがって、誰かが何かができるとすれば、それは当該の人の努力の結果であるから、能力は個人に帰属するという「能力実体論」に基づく能力理解である。本講座では、それに変わる能力観として「能力関係論」を提案して検討してみたい。
講 師 清水睦美氏
日本女子大学人間社会学部教授 専門は学校臨床学、教育社会学
日 時 11月2日(土)13 時30分〜15時00分
会 場 Zoomによるオンライン講座
受講料 無料
申 込 日本女子大学生涯学習センター(目白)ホームページまたは
FAX 03(5981)3754よりお申し込みください。
問合せ 同センター(目白) TEL 03(5981)3755